企業間(B2B)電子商取引

日々の企業間(B2B)の取引において、バイヤーとサプライヤーは多くの業務プロセスを要しています。多くの企業は、それぞれで購買および販売システムを保持しており、取引先ごとに異なるフォーマットで契約書のやり取りをしています。同じような業務であるにも関わらず、扱っているシステムが異なるがゆえに無駄な作業が多く存在しています。

各企業が、同じクラウドシステムを利用しているとどうでしょうか?少し想像しただけでも多くのメリットが思い浮かびます。今回は、そんな企業間の電子商取引のネットワークを築き、2012年にSAP社が子会社化したAriba(現SAP Ariba)について触れていきたいと思います。

SAP Aribaとは?

SAP Aribaは、調達・購買業務で必要とされる業務機能を保持しているクラウドシステムです。調達部門がサプライヤーを検討し、交渉、見積、契約を行うまでの調達プロセスのソリューションと、約定後の契約情報に基づき購入申請、承認、発注、検収、そしてサプライヤーから請求書を受領するまでの購買プロセスのソリューションを有しています。また、これらの各業務プロセスの実績をレポート化できるSpend Analysis機能も保持しているため、次の意思決定を行うためのツールとして活用することができます。

上記のように、調達・購買業務で必要とされるプロセスが、一貫性のある形で提供されていることで、より正確なPDCAサイクルを回すことができます。また、SAP社はSAP Aribaを使用することでのビジネス上のメリットは、①業務の効率化、②業務統制、③コストの低減、そして④調達リスクの低減と述べています。標準化された業務プロセスに加えて、もう一つの最大の特徴であるAriba Networkを有効活用することで、これらのメリットを最大限に享受することができます。

Ariba Networkとは?

Ariba Networkはグローバルで300万社以上の企業が登録しており、その中から最適なサプライヤーを探すことができる世界最大級のネットワークです。Ariba Networkを利用している企業の全てのサプライヤーがAriba Networkを使用している必要性はなく、さらにどのようなシステムを使用していて、どのような連絡手段(メールやFAXなど)を採用しているかは意識せずに、購買プロセスを行うことができます。

この世界最大級のネットワークを利用することで、戦略的調達を行うことができます。取引量の多いサプライヤーについては、Ariba Network上での取引を促していくことで、Ariba Network上での見積・発注・請求などの商取引データのやり取りを行うことができ、更なる業務効率化を生むことができます。

このNetworkに加入する企業が増え、Networkの輪が大きくなれば大きくなるほど、このシステムの価値・可能性は大きくなっていきます。このNetworkという思想が、SAP社にも認められた部分であり、多くの企業にとって有意義なシステムとなるポイントであると思います。

まとめ

企業内での業務効率化は、各企業が独自に様々な対応を行ってきました。しかし、それでもまだ多くの企業の調達・購買・経理・財務部門の労働者は、様々な取引先、書類、契約に多くの時間を費やしています。現在の、業務効率化・最適化の範囲は、サプライチェーン全体に広がっています。製造・生産現場だけでなく、契約や支払などの書類を扱うバックオフィスについても、SAP Aribaのようなクラウドシステムを各社が利用していくことで最適化されていくでしょう。