SAP2025年問題は、2030年問題へとシフト

SAP社は2020年2月4日、「SAP ERP(ECC6.0)」のサポート期限を「2025年から2027年へ延長する」を発表しました。さらに、サポート終了後のオプション延長保守サービスについては、「2030年まで提供する」ことも明らかになりました。S/4 HANAへの移行を検討していた企業にとって、2025年問題は2030年問題へとシフトされたことになります。

この発表があっても、SAPコンサルタントの需要は落ちていません。元々の2025年問題に対して、SAPコンサルタントは明らかに不足していました。2030年へと問題がシフトされたことにより、高需要の状態が2030年まで担保された形となりました。このようなSAP社の動きもあり、これからも長期的に活躍が見込まれるSAPコンサルタントの魅力についてまとめていきます。

SAPコンサルタントの魅力

①クライアントの多くが大企業である
SAPを導入しているクライアントのほとんどは、売上高も大きい大手企業です。それゆえ、SAPコンサルタントのカウンターは、もちろん大手企業になるケースが多いです。大手企業が抱える課題に対して、競争力を高めるソリューションを提供することは、大きなモチベーションにつながる仕事となります。SAPコンサルタントであれば、20代30代から大手企業の部長クラスと会話する機会も多くあり、プロジェクトマネージャーレベルになると、経営層とも会話するケースも出てきます。

②上流工程で仕事ができる
SAPの導入プロジェクトは、要件定義⇒基本設計⇒開発⇒テストとフェーズが流れていきます。SAPコンサルタントは、この中でも要件定義・基本設計部分の上流工程での活躍が期待されます。自身のSAP知識、業務知識、調査能力、コミュニケーション能力など多くのスキルを活かして、クライアントのニーズ・課題を正確に理解し、ソリューション・アウトプット(成果)を出していくことは、ハードですが魅力的な仕事と言えます。

③ERP市場での圧倒的なシェア
ERP市場で、SAPは圧倒的なシェアを誇っています。冒頭に触れた、2030年問題が無かったとしても、SAPコンサルタントの市場価値は、かなり高いと言えます。1つのプロジェクトが終了しリリースとなっても、すぐにその他プロジェクトでの活躍の場が期待できます。SAPが、これまで築き上げてきた実績が、すべてのSAPコンサルタントのキャリアを後押ししてくれます。コンサルタントという、自分の実力を売る職種にとって、常に働くフィールドが整っていることは大きな魅力です。

④給与水準が高い
SAPコンサルタントに求められるスキルが多いゆえに、給与水準も高めです。所属している会社や個人のスキルによって差はありますが、年収は約600万円~約1200万円まで見込めます。さらに、SAPコンサルタントをとりまとめるプロジェクトマネージャーにまでなれば、それ以上も不可能ではありません。高水準の給与を求めている人にとっては、大きな魅力と言えます。

まとめ

現状、SAPコンサルタントの需要が高いことは間違いありません。多くの魅力があるSAPコンサルタントですが、プロジェクトの状況によっては、スケジュールを守るために長時間労働になることもしばしばあります。自身の作業負荷が高くなってきたとき、単純な仕事のスキルだけでなく、精神力(メンタルコントロール)も必要になってきます。

SAPコンサルタントは、多くを求められる分だけ魅力も多くある職種と言えるでしょう。日頃、「自分は、どこまでやり遂げられるか?」とキャリアに悩まれている方は、ぜひSAPコンサルタントを目指してみてはいかがでしょうか。