SAPコンサルタントの年収事情

SAPの認定資格を保持し、コンサルタントとして働いている人々の年収は、500万円~2,000万円あたりまで大きく幅があります。このレンジだけ見ても、SAPコンサルタントという職種は、世間一般的に見て、年収が高いことが分かります。それは、SAP製品の知識を保持しているという特殊性と、各企業の一般的な業務知識を保持しているという専門性があるからです。年収は、コンサルタントのスキルに応じて高くなっていきますが、所属している企業(コンサルティングファームやシステムインテグレータ)またはフリーランスか否かによっても大きく変わってきます。

SAPコンサルタントとして年収を上げるには?

SAPコンサルタントとしての価値を上げていくポイントは大きく4つあります。

①担当できる業務領域・フェーズを広くする
SAPコンサルタントとして、働きだした頃は、一緒に働く先輩の指示に従いながら、自身のできる作業をどんどん増やしていくことが必要です。次に、ある程度自分ひとりで特定の領域の作業ができるようになったら、担当できる業務領域を増やす(財務会計と管理会計、購買管理と販売管理など)、もしくは担当できるフェーズを増やす(要件定義と基本設計、基本設計と開発作業)ことが重要です。

任せられる分野が広くなればなるほど、活躍の場は広くなります。各領域をつなぐ考え方を持っていること、次のフェーズを考慮しながら成果物を作成できることは、SAPコンサルタントして大きな強みになります(説得力のある発言をすることができるようになります)。

②新しい技術への応用力・吸収力を持つ
IT業界では、これからもどんどん新しい技術情報が現れ、SAPもそれらとリンクしていくはずです。S/4 HANAが登場したときと同じように、新しいシステムに対して、どれだけ情報を入手して、知識として身につけられるかが重要になります。

SAPコンサルタントは、能動的に新しい知識を吸収しようする気持ちを持っていることは必須と言えます。新しい分野は、知っている人も少ないため、若手であってもその知識は重宝されるでしょう。

③チームマネジメントをできるスキルを上げる
3つ目は、チームを率いるスキルを身につけることです。SAPの導入プロジェクトや保守チームなど、どの場面でもマネジメントのスキルは必須になります。3~5人程度のチームをマネジメントできるスキル、複数のチームをマネジメントするプロジェクトマネージャーとしてのスキルと、マネジメントできる範囲が広くなればなるほど、その人の価値は高くなります。

④もう1つの強みを作る
SAPコンサルタントの資格だけではなく、強みをもう1つ持っていることが大きなアドバンテージになります。例えば、「英語を話せる」「プロジェクトマネジメントの資格を持っている」「公認会計士の資格を保持している」などです。

プロジェクトに参画するための面談を行う際などで、自身の単価を高く提示できる大きな要因となります。1つの絶対的な強みを持つには、自身の多くの時間をつぎ込んで、努力する必要があります。

まとめ:求められるSAPコンサルタントの理想像は?

SAPコンサルタントは、将来的にも高い需要が見込まれています。ここまで、自身の年収を上げるためのアプローチとしては、いくつか述べてきましたが、一番大切なのはプロジェクト現場での「信頼感」です。この人に任せておけば大丈夫と思われる、「説得力のある発言」や「立ち振る舞い」が最も重要です。

1つのプロジェクトで大きな信頼を得られれば、自然と次のプロジェクトへとつながっていきます。1つ1つの作業を大切にし、クライアントを大切にし、チームを大切にできる人が、ここまで述べてきたスキルも保持していたら、それは「理想のコンサルタント」ではないでしょうか。