各企業で難しい人材管理

皆さんは、自身が働かれている会社の人事管理について、どのように感じられているでしょうか?「自分の働きに見合った評価を受けていない」「もっと給与を上げて欲しい」など要求はたくさんあるのではないでしょうか。また、その一方で、「全従業員の評価を平等に行うことはできない」と諦めの気持ちもあるのではないでしょうか。

人事管理は、どの企業でもナイーブでありながらも、冷静な判断が求められます。各従業員になるべく平等な評価・報酬・満足度を与えるための1つのツールとして、人事管理システムが存在します。今回は、コア人事機能のほとんどを網羅している、SAPの人事管理モジュール(HR:HumanREsource/HCM:Human Capital Management)の概要についてまとめました。

SAPの人事管理モジュールの機能(HR/HCM)

①組織管理
組織管理の機能では、組織体系や役職の階層を作成することができます。その作成した階層のマスタに、従業員情報と原価センタをひも付けることで、人の管理を財務情報に連携できる仕組みになっています。

②人材/人材配置/人材開発管理
人材管理の機能では、給与・住所・家族など個人のプライバシーに関する情報や、社内の所属情報・勤務情報を管理することができます。同時に、今後のキャリア計画や、その人と関わりの深いメンバー(後任候補)の管理も行うことができます。個々のスキルに応じた、次のキャリアアッププランも管理することができます。

③給与/報酬/人件費管理
給与管理の機能では、月例給与や賞与、退職金や年末調整まで管理することができます。各従業員の給与関連のデータは、企業全体の報酬・人件費のデータとして収集され、レポートを通じて把握することができます。

④勤怠管理
勤怠管理の機能では、従業員の勤怠スケジュールの登録と、スケジュールに対する実績を記録していくことができます。休暇の取得情報も記録できます。データを効率的収集するためのよくあるケースとして、サブシステムからデータを自動連携することがあります。また、勤怠のデータは、会計およびロジスティクスとも統合されており、管理会計の活動配分やロジスティクスの能力所要量計画で使用することができます。

⑤福利厚生/研修管理
持株会や社内預金、企業で加入可能な団体生命保険の管理まで行うことができます。それぞれの従業員に対して、福利プランマスタを作成し、条件を満たしている従業員に対してオファーを行うことができます。

⑥採用管理
社内で必要とされているポジションの登録や、採用面談者に対する結果の連絡のプロセスを構築することができます。現状、社内で不足しているスキル(人材)を洗い出すことができ、その条件に見合った応募者を優先的に選考に進めていくことができます。

⑦レポート機能
ここまでの機能に関する各種データは、標準のレポート機能で出力することが可能です。出力されたレポートは、Excel等にダウンロードすることができます。SAPのレポート機能を使用すれば、要件に応じた任意のレイアウトで出力可能です。

まとめ

各企業には、さまざまな人事戦略があります。その戦略を立てるための土台となるデータを、SAPのHR/HCMモジュールで、収集・管理することができます。各社員の満足度を高めて、優秀な人材を守っていくことが、強い企業を作り上げていくことになります。人材管理システムは、そのための1つのツールとして有用であり、SAPを導入している企業の場合、HR/HCMモジュールの導入は非常に魅力的ではないでしょうか。