Business Inteligence とは?

Business Inteligence(BI)という言葉をよく耳にしますが、正しく理解できているでしょうか。BIは、組織の経営・会計に関するデータを収集し分析することで、組織の意思決定に役立てる技術のことを指します。最近は、「ビッグデータ」という用語と組み合わせて使用されているケースが多いような気がします。SAPにも、BIやアナリティクスツールを含む、SAP Analytics Cloud(SAC) というソリューションがあります。今回は、そんなSAPからクラウドで提供されるSACについてまとめました。

SAP Analytics Cloud(SAC) とは?

SAP Analytics Cloud は、SAP社が提供しているSaaS(Software as a Service)型のBIソリューションです。もともと、2015年に「SAP Cloud for Analytics」という名称でリリースされ、「SAP BusinessObjects Cloud」という名称を経て、SAP Analytics Cloud(SAC)へと至っています。SAP社が提供している、HANAのインメモリーテクノロジーを基盤としたプラットフォーム上に構築されており、ローコストでWeb上から利用を開始できます。

SaaS型であるため、最初は小さくはじめて、利用価値を感じてから、大きく広げていくことができます。また、PCだけでなくタブレットやスマートフォンからもアクセスすることもできます。このように、ユーザーのニーズに応じて柔軟な利用方法があるのが、SACの特徴と言えます。

SAP Analytics Cloud の具体的な機能

SAP社は、SAP Analytics Cloud の機能として、「データの分析・可視化(BI機能)」「予算・計画管理(Planning機能)」「予測・相関分析(Predictive機能)」の3つを挙げています。この3つの機能を使用して、SAP Analytics Cloud 上でダッシュボードを作成することができます。チャート、テーブル、テキストボックスなどの任意のオブジェクトを配置することができ、直感的にレポート画面を作成することができます。これは、単一のデータモデルでデータが管理されていることで、こまかな処理ロジックを不要となるからです。その他、既存の情報資産を、SAP Analytics Cloud上で統合することも可能で、まさに一歩先の情報分析を行うことができます。

もちろん、SAPのERPとの親和性は高く、ERPに蓄積されるデータをリアルタイムで連携することで、迅速な意思決定を行うことができます。SAPが提供するソリューションは、これまでERPがリアルタイム化してきた各モジュール(業務プロセス)のデータだけではなく、経営に対するデータ分析もリアルタイム化を実現できます。

さらに、SAP Analytics Cloudを利用すれば、統計的なモデル(回帰・時系列・散布図・バブル図)の作成や、ソーシャルネットワークを絡めた分析、レコメンデーションなどを容易に行うことができます。管理しているデータに対して、機械学習機能を利用することで、未知の関連性を自動的に発見することも可能なレベルにまで到達しています。

まとめ

SAP Analytics Cloud(SAC)のイメージは湧きましたでしょうか?具体的に画面を見てみないと、なかなか理解することは難しいと思います。ただ、どんなシステムでもいえることですが、どんな素晴らしい機能を備えていても、目的(要件)がはっきりしていないと、宝の持ち腐れになってしまいます。どんなBIツールを使うとしても、どのようなデータ・レポートが必要で、どこまでのサポート機能(AIや機械学習)を求めるかは、社内で明確に定義しておく必要があるでしょう。