日本企業のERPシステム

日本の企業もERPシステムを提供しているのをご存知でしょうか?日本の企業は、独自の商習慣や業務があるため、SAPやOracleなどの海外のERPシステムはマッチさせにくい部分があります。グローバル展開していない企業や、システムのコストを最低限に抑えたい企業にとっては、海外製のERPシステムではなく、国産のERPシステムの方がメリットが大きいです。今回は、国産のERPシステムの中から、主要3社にフォーカスをあてて概要をまとめました。

奉行 V ERP

「奉行 V ERP」は、「勘定奉行にお任せあれ」のフレーズのCMで有名な、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供している中小企業向けのERPシステムです。日本のERPシステムの中では業界No.1の販売実績を誇っています。提供される主要モジュールは、「財務経理部門 会計業務」「人事総務部門 人事労務業務」「販売・購買倉庫部門 販売管理業務」の3つで、その他の個別業務モジュールと連携することが可能です。

また、利用できる環境は、スタンドアロン・オンプレミス・クラウドから選択可能です。クラウドでは、プライベートクラウドとパブリッククラウドを選択でき、IaaS・PaaS・SaaSといった利用方法の選択も可能です。自社に必要な業務から、段階的に導入していくことも可能なため、まさに多くの中小企業に支持されるERPシステムと言えます。

HUE

「HUE」は、ワークスアプリケーションズが提供している大企業向けのERPシステムです。もともと提供していた「COMPANY」という製品の後継機にあたり、ビッグデータを活用する人工知能機能が搭載されています。財務、経理、購買・調達、業務プロセス管理など、企業に必要な業務領域の全般がカバーされています。「ArielAirOne (アリエルエアワン)」と呼ばれるグループウェアも提供されており、各企業で任意のワークフローを作成したり、簡単に情報共有したりすることができます。

また、大企業向けに作られているので、言語は「日本語」「英語」「中国語」に対応しています。さらに、世界各国の法改正に無償で対応している点も運用コストの面で大きなメリットがあります。国産の大企業向けERPシステムでは、No.1の実績を獲得しています。

freee

「freee」は、freee株式会社が提供する中小企業向けのクラウド型ERPシステムです。提供しているモジュールは、「会計」と「人事労務」です。freeeの最大の特徴は、AIテクノロジーを使って自動で仕訳を作成してくれる機能です。金融機関やクレジットカード、決済サービスでの取引を入力すれば、勘定科目が自動的に判別されるため、記帳業務にかかる時間を大幅に削減することができます。

freeeのもう一つの特徴は、証票書類(請求書・領収書・納品書・契約書)を電子化しておくことで、後続の業務を全て自動化できる点です。これまで、紙で管理し、PCに値を打ち込んで、ファイリングして保管していた業務は、freeeを使うことで、行う必要はなくなります。ここまで自動化されているので、実際の業務ユーザーからの評判は、とても高いです。さらに、どの端末(PCやスマホ)からでもアクセスできるため、各メンバーがリアルタイムで現状を把握することができます。

まとめ

ERPシステムを選択する際の基準は、機能の内容に加えて、価格や動作環境等も重要です。価格については、導入時にかかる費用と、運用時にかかる月額の費用があるので、どれほどの費用対効果が得られるかを事前にシミュレーションしたうえでの、判断が必要です。また、動作環境については、企業規模や会社のセキュリティポリシーを踏まえた上で、選択します。

製品の機能と価格、動作環境の総合的な評価をした上で、最適なERPシステムを選択するよう心がけましょう。