中堅・中小企業が業績を上げていくためには、優秀な人材を確保し、その潜在能力を引き出すことが重要です。人事部門がこういったタレントマネジメントの分野でパフォーマンスを発揮しやすい環境を作るうえで、人事システムの導入が欠かせません。

SAP社では、中堅・中小企業向けにSAP SuccessFactorsというフルクラウドの人事管理ソリューションを提供しています。SAP社というと大企業向けというイメージが強いかもしれませんが、SAP SuccessFactorsは中堅・中小企業でも導入実績の多い製品です。

今回は、SAP SuccessFactorsがどのように人事部門の課題を解決するかを説明したうえで、具体的なソフトウェアの中身についても紹介していきます。

中堅・中小企業の人事部門が抱える課題

従来型の人事システムは、例えば給与計算システムのように特定の業務だけをサポートするものが基本でした。そのため、業務ごとに異なるシステムを使いながら運用することが多く、人事部門が煩雑な事務処理に追われるということが起こりがちでした。

これが原因でタレントマネジメントに十分なリソースを割けない場合、優秀な人材が採用できなかったり、定着しないといった問題にもつながっていきます。従業員の活躍をサポートするというもっとも重要なところで人事部門が力を出せなければ、企業全体にとっても大きな問題になります。

この点、SAP SuccessFactorsは給与計算に限らずすべての人事に関わる情報を一元管理することができ、業務をまたいでデータ連携が自動で行われます。そのため、事務処理による人事部門の負担を大きく軽減することができます。

また、タレントマネジメントの面でも、SAP SuccessFactorsは機能が非常に充実しています。機械学習等の最先端のテクノロジーを利用したレコメンドの機能もあり、例えば人材の選抜や配置をスピーディかつ効果的に行うことができます。

SAP SuccessFactorsのソフトウェア紹介

中堅・中小企業における人事部門の課題を解決できるSAP SuccessFactorsですが、機能の中身についても簡単に見ていきましょう。人事部門における5つの分野ごとに、提供されているソフトウェアの機能を紹介していきます。

コア人事・給与計算

「コア人事・給与計算」とは、人事の基本となる人材情報の管理、組織の管理、従業員の勤怠管理、給与の計算といった業務を指します。ソフトウェアには、SAP SuccessFactors Employee CentralやSAP SuccessFactors Employee Central Payroll等があります。

SAP SuccessFactors Employee Centralでは、すべての人材の情報を一元的に集約、管理します。多くのプロセスが自動化されており、スムーズな人事管理が可能です。また、これらの情報は他のソフトウェアと連携され、さまざまな業務において利用できます。

SAP SuccessFactors Employee Central Payrollは給与計算を行うソフトウェアで、プロセスの自動化によって人事部門の業務効率を上げながら、正確に給与処理を行うことができます。40ヶ国以上の税務に対応しており、海外拠点でも使用可能です。

学習と人材開発

「学習と人材開発」は従業員のスキルアップやコンプライアンス強化を図り、継続学習の社風を醸成していくことを指します。この分野で提供されているソフトウェアは、SAP SuccessFactors Learningです。

SAP SuccessFactors Learningでは、従業員一人ひとりにパーソナライズされた学習コンテンツを提供することができます。機械学習のテクノロジーが採用されており、従業員に関連するコンテンツが表示されるようになっています。

従業員は目標に応じた適切な学習コンテンツを利用することができるので、スキルアップへのモチベーションを維持しやすくなります。従業員が継続して学習するようになり、社内で人材が育ちやすい環境を整えることができます。

パフォーマンスと報酬

「パフォーマンスと報酬」は、従業員のパフォーマンスを評価したり、パフォーマンスと関連付けて従業員の報酬管理をすることを指します。ソフトウェアとしては、SAP SuccessFactors Performance & GoalsとSAP SuccessFactors Compensationが提供されています。

SAP SuccessFactors Performance & Goalsを利用すると、従業員がビジネスにおける目標を設定し、それをマネージャーがコーチング、フィードバック、レビューしていくというプロセスをシステム上で行うことができます。

SAP SuccessFactors Compensationでは、従業員の報酬管理を一元化し、改善することができます。従業員のパフォーマンスに応じた報酬設定をサポートする機能があるため、従業員の意欲を高まり業績向上につながることも期待できます。

採用と新人研修

「採用と新人研修」は、優れた人材を獲得し、新人を育成して戦力化のうえ企業に定着させていく、という一連のプロセスを指します。ソフトウェアとしては、SAP SuccessFactors RecruitingとSAP SuccessFactors Onboardingが該当します。

SAP SuccessFactors Recruitingでは、採用作業の多くを自動化することで採用担当者の負担を減らし、候補者への対応に充てられる時間を増やします。また、候補者の評価においては機械学習による知見を利用できるため、より公平で正しい採用が可能となります。

SAP SuccessFactors Onboardingは、新人それぞれに学習用のページを用意して適切なガイダンスを提供することで、素早い戦力化を図ります。また、他の従業員とのコミュニケーションをサポートする機能もあるため、新人は企業に定着しやすくなります。

要員計画・要員分析

「要員計画・要員分析」とは、ビジネス目標に合った適切な人事計画を立てたり、ビジネス上の意思決定に資するような人事に関するデータ分析を提供する業務のことです。ソフトウェアには、SAP SuccessFactors Workforce PlanningとSAP SuccessFactors Workforce Analyticsがあります。

SAP SuccessFactors Workforce Planningを利用すると、ビジネス目標に合致する人材需要についての洞察を得ることで、最適化された人事戦略を立てられるようになります。計画が可視化されることで、採用活動に無駄がなくなります。

SAP SuccessFactors Workforce Analyticsを利用すると、人事に関するデータについてさまざまな角度から分析を行うことができます。分析データはドリルダウンによって詳細を掘り下げて確認でき、目的に合った知見をピンポイントで得られます。

中堅・中小企業も導入しやすい

SAP社というとERP製品が有名ですが、人事システムの分野でもSAP SuccessFactorsという優れたソリューションを提供しています。そして、統合に強いSAP社らしく、SAP SuccessFactorsも人事分野全般を一元的に管理できるのが大きなメリットです。

SAP SuccessFactorsはクラウドベースで提供されているため、導入期間は短く、かつ、低コストでの運用が可能です。コスト面から見ても、中堅・中小企業が導入しやすい条件が整っています。

働き方が多様化するなか、優秀な人材を確保、定着させるのは難しくなってきています。中堅・中小企業の人事面での課題を解決するうえで、SAP SuccessFactorsの活用を検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

(画像は写真ACより)

▼外部リンク

SAP 中堅・中小企業向け人事ソフトウェア
https://www.sap.com/